google.com, pub-6886053222946157, DIRECT, f08c47fec0942fa0 日本の世界遺産紀行;日光編: 湘南紀行(1)湘南  「はじめに」

2012年3月28日水曜日

湘南紀行(1)湘南  「はじめに」

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湘南紀行(1)湘南  「はじめに」 .



「湘南地方」とは・・

『古都鎌倉』で、鎌倉の寺社を巡りながら鎌倉時代を中心とした主に源頼朝や北条氏について述べてきたが、その母体となった「相模の国」(神奈川県)は、この時代の創生に少なからず影響を与え又、影響を受けてきた。
特に、沿岸地方は古来より東西の政治や文化、歴史が往来した地方としても顕著である。 
これらの地域は現在、愛称で「湘南地方」とも称しているが。


ところで、その「湘南」という名称について・・、
普通に湘南(しょうなん)といえば、神奈川県の相模湾沿いの地方のことを言い、厳密な定義はないようであるが・・?、
概ね大磯~葉山のあたりを指すともいう。

それとは別に大磯以西を西湘(せいしょう)と呼び、三浦半島そのものは湘南に含めないこともあるようだ。


その大磯が「湘南」の発祥地ともいわれるが・・、
大磯の地に、京都・嵯峨野の『落柿舎』、滋賀・近江の『無名庵』と並ぶ日本三大俳諧道場の一つとして『鴫立庵(しぎたつあん)』というのがある。
これは、寛文4年(1664年)に、小田原の俳人「崇雪」が西行法師の詠んだ歌に因んで立てたものという。 

その庭先の標石の裏面に「著盡湘南清絶地」と刻まれてて、これを要約すると『なんて、湘南はすがすがしい所なんだ』という事になる。 
これが根拠に大磯が「湘南発祥の地」であるといわれる由縁である。

因みに、相模に関する詩文の中では『湘東(鎌倉付近)』、『湘水(相州の浜辺)』、『湘岳・湘峡(大山一帯を指す)』、そして『湘川(相模川)』、『湘江(相模湾一帯の浜辺)』といった表現を使っている。


ところで、その「湘南」という言葉の元々は・・、
中国湖南省の「瀟水、湘江」(しょうす、しょうこう)を含む洞庭湖一帯の景勝地を「瀟湘湖南」(しょうしょうこなん)と呼ぶところから来ていると言われている。 

何でも、その風景が相模湾一帯とよく似ているそうで、江戸期頃盛んに中国へ渡来していた禅僧たちが「湘南」という言葉を日本に持ち込んだという説が有力だとか。


昭和の中期、石原慎太郎(現東京都知事、石原裕次郎の実兄)の著作『太陽の季節』から太陽族やその映画の主役・石原裕次郎や若大将シリーズの加山雄三の出現などで「湘南」と言う言葉が一般化し、彼らが湘南のシンボルになった。
それらの顕著な時代である昭和期の1950年代頃には、ヨットやクルーザーなどのマリーナがある地域(葉山から江ノ島)が湘南と考えられていたようでもある。


なお現在、神奈川県の行政区域名としては、平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、秦野市、伊勢原市、寒川町、大磯町、二宮町を「湘南」と規定しているようである。
国土交通省陸運局の自動車ナンバープレイトに、近年「湘南」という呼称が新たに導入されたが、 しかし、秦野、伊勢原、寒川の内陸地が何で湘南なんだ・・ヨ、という異論もあるようである。

この先、小生の住む相模の国(神奈川県)の表地域、云わば小生の地元とも云える(在住はやや内陸地の「厚木」)「湘南」について・、ただ、実際はその名称から少々外れるかもしれないが「江ノ島から小田原辺り」までを、「古都鎌倉」に続いて歴史と観光を主題に述べたいと思う。

巡る先は主に、江ノ島、藤沢、茅ヶ崎、平塚、大磯、二宮、小田原の各地で・・、


次回、 引続き「江ノ島




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